「無料で使えて、セキュリティも安心なビジネスチャットを探している」
「でも、無料プランだと過去のメッセージが消えて困る…」
そんな悩みを抱えていませんか?多くのIT企業で導入されているチャットツールは、チームの生産性を劇的に向上させますが、無料プランの「履歴の閲覧制限」は大きな落とし穴です。
この記事では、その最大の懸念点である「無料でもメッセージ履歴が消えない」という条件をクリアし、かつ日本のIT企業でも導入実績のある、本当に使えるビジネスチャットツールを厳選してご紹介します!
要注意!人気ツールの「履歴が消える」落とし穴
まずはじめに、非常に人気があり高機能な一方で、無料プランでは履歴が消えてしまうツールについて知っておきましょう。これらを知らずに導入すると、後から「あの時のやり取りが見れない!」と困る可能性があります。
公式サイト: https://slack.com/intl/ja-jp/
Chatwork: 無料プランでは、閲覧できるメッセージは直近40日以内の最新5,000件までです。
公式サイト: https://go.chatwork.com/ja/
これらのツールも有料プランではもちろん履歴は消えませんが、「まずは無料で使い続けたい」というニーズには完全には応えられない点に注意が必要です。
履歴が消えない!本当におすすめの無料ビジネスチャット3選
ここからは、本題の「無料でも履歴が無制限」のおすすめツールを、メリット・デメリットを交えて詳しく解説します。
1. Google Chat (グーグル チャット)
Google Workspaceとの連携がスムーズで、検索機能も強力なツール。
公式サイト: https://workspace.google.com/intl/ja/products/chat/
メリット
- 履歴が無制限: 無料でもメッセージの閲覧期間に制限がなく、過去のやり取りをいつでも確認できます。
- 強力な検索機能: Gmailのように高度な検索ができ、過去の膨大なログから必要な情報を素早く見つけ出せます。
- Googleサービスとの連携: Googleドライブやカレンダー、Meetとの連携が非常にスムーズです。
- 高いセキュリティ: Googleの堅牢なセキュリティ基盤上で保護されており、ビジネス利用でも安心です。
デメリット
- 機能がシンプル: Slackなどに比べると、外部サービスとの連携やカスタマイズ性は限定的です。
- Googleエコシステムへの依存: Googleのサービスを中心に利用していないと、メリットを最大限に活かしきれません。
注意点
無料の個人Googleアカウントで利用する場合、管理機能が利用できません。企業として統制を効かせたい場合は、有料のGoogle Workspaceの契約が必要です。
2. Microsoft Teams (マイクロソフト チームズ)
Officeアプリとの親和性が高く、ビデオ会議も強力な統合ツール。
公式サイト: https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/
メリット
- 履歴が無制限: 無料プランでもチャット履歴は永続的に保存され、検索も可能です。
- Officeアプリとの連携: チャット内でWordやExcelファイルを共有し、複数人でリアルタイムに共同編集ができます。
- 高機能なビデオ会議: 無料でも最大100人、60分までのグループビデオ会議が可能です。
- 豊富な機能: チャットだけでなく、ファイル管理やWiki作成など、多機能なプラットフォームです。
デメリット
- ストレージ容量: 無料プランのファイルストレージがチーム全体で10GBと、他ツールに比べて少なめです。
- 多機能ゆえの複雑さ: 機能が豊富な反面、ITツールに不慣れな人には少し複雑に感じられる可能性があります。
注意点
一部の高度な管理機能やセキュリティ機能は有料版(Microsoft 365)でのみ提供されます。また、動作が他のツールに比べてやや重いと感じる場合があります。
3. LINE WORKS (ライン ワークス)
LINEの使いやすさをビジネスに。誰でも直感的に使える国産ツール。
公式サイト: https://line-works.com/
メリット
- 履歴が無制限: フリープランでもトークの閲覧期間に制限はありません。
- 直感的な操作性: 普段使っているLINEとほぼ同じ感覚で使えるため、誰でもすぐに使いこなせます。
- 多機能: チャットだけでなく、掲示板、カレンダー、アンケートといったグループウェア機能が無料で利用できます。
- ビジネス向けセキュリティ: 国際的な認証を取得しており、ビジネス利用を前提としたセキュリティが確保されています。
デメリット
- ユーザー数制限: 無料のフリープランはユーザー数が30名までと制限されています。
- ストレージ容量: チーム全体で共有できるストレージが5GBと少なめです。
注意点
プライベートのLINEとは完全に分離されており安心です。フリープランでは広告が表示される場合があり、技術的なサポートは受けられません。
【番外編】尖った機能が魅力!Discordはビジネスで使える?
元々はゲーマー向けですが、そのユニークな機能からビジネスシーンでも注目されているのがDiscordです。特にリモートワークとの相性は抜群です。
公式サイト: https://discord.com/
メリット
- 圧倒的なボイスチャット機能: 「ボイスチャンネル」に常時接続でき、まるで同じオフィスにいるかのような気軽な会話が可能です。
- 無料でもほぼ機能制限なし: 履歴はもちろん無制限。サーバーやチャンネルも自由に作成できます。
- 柔軟な権限管理: 「ロール」機能でメンバーごとに非常に細かい権限設定が可能です。
デメリットと注意点
- ビジネスツールとしての認知度: フォーマルなシーンには不向きで、UIも独特です。
- セキュリティと管理機能の懸念: 企業利用を前提とした監査ログやSLA(サービス品質保証)はありません。全社的な公式ツールとしては不向きです。
- ファイル管理機能の弱さ: 1ファイルのアップロード上限が25MBと小さく、管理機能も強くありません。
結論:全社導入には向きませんが、フルリモートのチームや、頻繁な会話が必要なエンジニアチーム内での利用には非常に強力なツールです。
まとめ:あなたのチームに最適なのは?
最後に、今回ご紹介した「履歴が消えない」ツールを一覧表で比較してみましょう。
ツール名 | 強み | こんなチームにおすすめ | 無料プランの注意点 |
---|---|---|---|
Google Chat | Googleサービスとの連携、強力な検索 | Google Workspaceをメインで利用しているチーム | 個人アカウントでは管理機能がない |
Microsoft Teams | Officeアプリとの連携、高機能なビデオ会議 | Word/Excelを多用し、ビデオ会議も重視するチーム | ストレージ容量が少ない |
LINE WORKS | 誰でも使える操作性、グループウェア機能 | ITツールが苦手なメンバーが多い、30名以下のチーム | ユーザー数が30名まで |
Discord | 常時接続ボイスチャット、柔軟な権限管理 | フルリモートのチーム、エンジニアチーム | 公式なビジネスサポートやSLAがない |
最適なチャットツールは、チームの文化、既存の業務フロー、そしてメンバーのITリテラシーによって異なります。この記事を参考に、まずは無料でいくつかのツールを試してみて、あなたのチームにぴったりのコミュニケーション基盤を見つけてください。
※参考にされる場合は自己責任でお願いします。