JavaScript

RxJS入門ガイド:非同期プログラミングの効率化を実現する方法と実践例【カウントダウンタイマー】

RxJSとは

RxJS(Reactive Extensions for JavaScript)は、非同期やイベントベースのプログラミングを簡単に行うためのライブラリです。データのストリームを作成し、それに対して様々な操作を適用することで、複雑な非同期処理を扱います。

RxJS

RxJSのライセンスと無料利用

RxJSはMITライセンスの下で提供されており、無料で利用できます。これにより、個人や商用のプロジェクトで自由に使用、変更、配布することが可能です。

RxJSのメリットと使いどころ

  • 非同期処理の簡素化:
    複雑なタイミングやイベントの処理を簡単に記述できます。
  • 統一されたAPI:
    プロミス、コールバック、イベントなど様々な非同期パターンを統一的に扱えます。
  • 高い表現力:
    豊富なオペレーターを用いて、データの変換や集計、フィルタリングなどが行えます。

注意点とデメリット

  • 学習曲線:
    RxJSの概念やオペレーターが初心者には難解に感じられることがあります。
  • パフォーマンス:
    過剰な使用はパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

実践例:RxJSを使って1秒ごとに数字が減っていくカウントダウンタイマー

HTMLコード

<div id="timer">10</div>

CSSコード

<style>
body {
    font-size: 16px;
    text-align: center;
    margin: 0;
}
h1{
    text-align: center;
    font-size: 20px;
    padding: 10px 0 20px 0;
    line-height: 1.8em;
}
#timer {
    font-size: 20px;
    text-align: center;
}
</style>

RxJSライブラリのインポート

HTMLファイルのセクションにRxJSライブラリをインポートするためのスクリプトタグを追加します。例えば、CDNから直接インポートする場合は以下のようになります:

<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/rxjs/7.4.0/rxjs.umd.min.js"></script>

 

プロジェクトでのインストール

もしNode.jsプロジェクトを使用している場合、RxJSをインストールする必要があります。コマンドラインで以下のコマンドを実行します。

npm install rxjs

 
その後、JavaScriptファイルでRxJSをインポートします。

import * as rxjs from 'rxjs';

JavaScriptコード

このコードでは、1秒ごとに数字が減っていくカウントダウンタイマーを実装しています。

<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/rxjs/7.4.0/rxjs.umd.min.js"></script>
<script>
const { interval } = rxjs;
const { take } = rxjs.operators;

const countdown = interval(1000).pipe(take(11));
countdown.subscribe(val => {
    document.getElementById('timer').textContent = 10 - val;
});
</script>

 
上記では「Operators」を使用してます。

Operatorsとは

Operatorsは、RxJSで使用される関数のことで、Observableが生成するデータストリームを操作するために使用されます。これらの関数を組み合わせることで、複雑なデータ変換や条件に基づく処理が可能になります。

メリット
  • データ変換の柔軟性:
    様々なオペレーターを使って、データストリームを必要な形に変換できます。
  • コードの可読性向上:
    明確な関数チェーンを使って、データの流れをわかりやすく表現できます。
  • 再利用性:
    カスタムオペレーターを作成することで、コードの再利用が容易になります。
使いどころ
  • データのフィルタリング:
    filterオペレーターを使って、特定の条件に合うデータのみを抽出します。
  • データの変換:
    mapやflatMapを使用して、入力データを別の形式に変換します。
  • エラー処理:
    catchErrorを使って、エラーを処理し、データの流れを制御します。

 
OperatorsRxJSの核心部分であり、データストリームの扱いを大きく強化します。

RxJSを使って1秒ごとに数字が減っていくカウントダウンタイマーデモページ

以下のデモページを開くと、RxJSを使って1秒ごとに数字が減っていくカウントダウンタイマーデモページが確認できます。

RxJSを使って1秒ごとに数字が減っていくカウントダウンタイマーデモページ

まとめ

RxJSは非同期処理を強力にサポートするライブラリです。初心者には学習曲線があるものの、理解すれば非同期処理を効率的に管理できるようになります。データの流れを扱うアプリケーションでの活用がおすすめです。

 
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