長年パソコンを使っていると、「あれ?今日はやけに調子が悪いな…」と思う日がありませんか?
実はその「調子の悪い日」、雨が降っていたり、湿気が高かったりしませんでしたか?
私自身、ITエンジニア歴20年以上の経験を通じて、「湿気が多い日は古いパソコンが不調になる確率が高い」と感じています。
今回はその現象の原因、科学的根拠、そして具体的な対処法を、わかりやすくお伝えします。
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天候とパソコン不調の意外な関係
実は、「雨や湿気」と「パソコンの不調」にはちゃんと因果関係があります。以下のような要因が影響しています。
1. 湿気による基板や接点の接触不良
- ホコリと湿気が合体して導通不良・ショートの原因に
- メモリスロットやSATA端子などが起動不良を引き起こすことも
2. コンデンサ・電源ユニットの劣化と湿気の相乗効果
- 古いコンデンサが湿気でリーク電流を起こす
- マザーボードのハンダに微細なクラックがあると、湿気が侵入しやすい
3. 電源電圧の不安定化
- 雷雨や気圧変化で家庭内の電圧が微妙に不安定に
- 瞬間的な電圧低下(ディップ)に古い電源は耐えられないことがある
4. 湿度による静電気や基板誤作動の影響
- 湿気が中途半端にあると、逆に微小な導通経路ができて誤作動を引き起こすことも
注意点
- 湿気対策のために密閉すると、放熱性が下がるので注意
- 除湿剤を入れる場合はファンや電源から離した場所に配置
- 「エアダスターでの清掃」は、必ず電源OFF・バッテリーを外した状態で行う
- 接点復活剤はスプレーしすぎ厳禁! 適量で
補足:ノートPCも例外ではない
- ノートPCは密閉されているため一見湿気に強そうですが、バッテリー、ヒンジ周り、冷却ファンなどに湿気が影響することもあります。
- 特に加湿器の蒸気が直接当たる位置に置いていると劣化が早まります。
パソコン不調時の対処方法
- エアダスターで内部清掃(ファン、スロット周り)
- メモリやケーブルを一度抜き差しし、接点復活剤を使用
- 除湿器やエアコンで部屋の湿度を50%前後に保つ
- UPS(無停電電源装置)や雷ガード付き電源タップの導入
- 電源ユニットが5年以上経っていたら交換を検討
- 数週間使ってないPCは、たまには通電して内部を乾かす
結論まとめ
気象要因 | 影響対象 | 主な症状 |
---|---|---|
湿気 | 基板、コネクタ、電源ユニット | 起動不良、通電不良、誤動作 |
電圧変動 | 電源回路、ハードディスク | 不安定動作、クラッシュ |
気圧・温度変化 | 放熱効率、内部結露 | 突然の停止や異音 |
パソコンと湿気の関係、侮るべからず
長年使ってきた愛機が、なぜか雨の日にだけ不機嫌になる…。
それは偶然ではなく、湿気という目に見えない敵の仕業かもしれません。
私は「うちのPC、雨が嫌いなんだな」と、まるでペットのように話しかけてしまうことがあります(笑)
雨の日はコーヒーでも飲みながらPCのメンテナンスをする、そんな余裕ある時間の使い方も悪くないかもしれませんね。
パソコンも人間と同じで、湿気に弱くて気まぐれなんです。
あなたのPCが雨の日でも快適に動くよう、ぜひ上記の対策を実践してみてください。
※参考にされる場合は自己責任でお願いします。
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