「AIって便利そうだけど、Webサイトを開くのが少し面倒…」「プログラミング中、すぐに質問できたらいいのに…」
そんな風に思ったことはありませんか? 今回紹介する Google Gemini CLI は、そんなあなたの願いを叶える魔法のツールです!この記事を読めば、あなたも「黒い画面(ターミナル)」から直接AIと対話する、新しい体験を始めたくなりますよ。
そもそも Gemini CLI って何?
一言でいうと、Gemini CLIは「コマンドラインからGoogleの高性能AI『Gemini』を直接呼び出せるツール」です。
普段パソコンを操作するとき、多くの方はマウスでアイコンをクリックしたり、Webブラウザを使ったりしますよね。これをGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)と呼びます。
一方で、エンジニアやプログラマーがよく使う「黒い画面」に文字を打ち込んでPCを操作する方法があります。これがCLI(コマンドライン・インターフェース)です。Gemini CLIを使えば、この黒い画面から、まるで隣にいるアシスタントに話しかけるように、Geminiに質問したり、作業をお願いしたりできるんです!
Gemini CLIで何ができるの?
ウェブサイト版のGeminiとできることは似ていますが、CLIならではの強みがあります。それは「他のコマンドと組み合わせられる」こと! これにより、作業効率が劇的にアップします。
1. ちょっとした質問やアイデア出し
ブラウザを開くことなく、気になったことをすぐに質問できます。
$ gemini "最新のAIトレンドについて3つ教えて"
2. プログラムのコードを生成・デバッグ
エラーメッセージをそのまま渡して、解決策を教えてもらうなんてことも可能です。
# Pythonで簡単なWebサーバーを立てるコードを生成
$ gemini "pythonでhttpサーバーを立てる簡単なコードを書いて"
3. ファイルの内容を要約・翻訳
これがCLIの真骨頂!長いレポートファイルの内容をパイプ(`|`)で渡して、一瞬で要約させることができます。
# report.txtの内容をgeminiに渡して3行で要約させる
$ cat report.txt | gemini "この文章を3行で要約して"
4. 画像について質問する(マルチモーダル機能)
画像ファイルを指定して、その内容について説明してもらうこともできます。
$ gemini "この画像に写っているランドマークは何?" -f landmark.png
どうやって始めるの?簡単3ステップ!
「面白そうだけど、設定が難しそう…」と思ったあなた、ご安心ください! 以下の3ステップで今日から使い始められます。
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APIキーの取得
まずはGoogle AI for DevelopersのサイトからAPIキーを取得します。Googleアカウントがあれば無料で始められます。
➡️ Google AI StudioでAPIキーを取得 -
Gemini CLIのインストール
ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行します。(※事前にGo言語のインストールが必要です)$ go install github.com/google/generative-ai-go/cmd/gemini@latest
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APIキーの設定
取得したAPIキーを環境変数に設定します。これで準備完了です!# あなたのAPIキーに置き換えてください $ export GOOGLE_API_KEY="YOUR_API_KEY_HERE"
これで、ターミナルで gemini
コマンドが使えるようになりました!
まとめ:今日から始める新しいAI体験
Gemini CLIは、日々の作業や学習の効率を飛躍的に高めてくれる、まさに「最強の相棒」です。
- 速い: ブラウザを開く手間なく、すぐに使える。
- 効率的: いつもの作業の流れを止めずにAIの力を借りられる。
- パワフル: コマンドとの連携で、アイデア次第で使い方は無限大。
ぜひこの記事を参考に、あなたのターミナルに新しいアシスタントを迎え入れてみてください。きっと、これまで以上にコーディングや情報収集が楽しくなるはずです!
より詳しい使い方は、Gemini CLIの公式リポジトリもチェックしてみてくださいね。
※参考にされる場合は自己責任でお願いします。