「うちの家族は大丈夫かな…?」
家族が毎日使うデジタル機器。便利な一方で、ウイルス感染や個人情報の流出といった危険と隣り合わせです。でも、ご安心ください!この記事では、具体的な設定手順を交えながら、家庭のセキュリティを格段に向上させる方法を解説します。専門知識は不要です。一緒に確認していきましょう!
まずは共通の基本設定から!
どのデバイスにも共通する、最も重要な基本設定です。
1. 強力なパスワードと二要素認証
- 推測されにくいパスワードにする:「123456」や「password」は絶対NG!最低12文字以上で、大文字・小文字・数字・記号を組み合わせましょう。
- 【iPhoneでの設定例】より安全なパスコードに変更するには、「設定」>「Face IDとパスコード」>「パスコードを変更」と進み、「パスコードオプション」で
カスタムの英数字コード
を選びましょう。 - 二要素認証 (2FA) を有効にする:パスワードに加えた追加の本人確認です。セキュリティが飛躍的に高まるため、必ず設定してください。Apple IDやGoogleアカウントなど、主要なサービスで設定できます。
2. ソフトウェアは常に最新の状態に
OSやアプリのアップデートには、セキュリティ上の弱点(脆弱性)を修正する大切な役割があります。
- 【iPhoneでの設定例】「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」を開き、「自動アップデート」を両方オンにしておけば安心です。
- 【Windowsでの設定例】「スタート」>「設定」>「更新とセキュリティ」>「Windows Update」で自動更新が有効になっているか確認しましょう。
【デバイス別】具体的なペアレンタルコントロール設定
お子様をインターネットの危険から守るために、保護者による管理(ペアレンタルコントロール)は不可欠です。具体的な設定を見ていきましょう。
【iPhone編】お子様のスマホを守る「スクリーンタイム」
iPhoneに標準搭載されている「スクリーンタイム」は、非常に強力な管理機能です。
- 設定方法:お子様のiPhoneで「設定」>「スクリーンタイム」>「スクリーンタイムをオンにする」と進み、「これは子供用のiPhoneです」を選択します。
- 利用時間を制限する:「休止時間」でスマホを使えない時間帯(例:夜10時~朝7時)を設定したり、「App使用時間の制限」で特定のアプリ(例:ゲームは1日1時間まで)の利用を制限できます。
- 課金とアプリのインストールを制限:「コンテンツとプライバシーの制限」>「iTunesおよびApp Storeでの購入」で、
App内課金
やインストール
を「許可しない」に設定すれば、高額課金や不適切なアプリのインストールを防げます。
【Nintendo Switch編】親子で安心「みまもり設定」
ゲーム機もインターネットに繋がります。専用アプリで簡単・安全に管理しましょう。
- 設定方法:保護者のスマートフォンに公式アプリ「Nintendo みまもり Switch」をインストールし、お子様のニンテンドーアカウントと連携させます。
- プレイ時間を管理する:「1日にあそぶ時間」を設定でき、時間を超えるとゲーム画面にアラームが表示されます。強制的にゲームを中断させる設定も可能です。
- 機能を制限する:「制限レベル」を「小学生」などに設定するだけで、他のユーザーとの自由なコミュニケーションやSNSへの画面写真の投稿といった、トラブルに繋がりやすい機能をまとめて制限できます。
- ソフトの購入を制限する:ニンテンドーeショップでの購入も制限できるので、勝手にソフトを買われる心配がありません。
【Windows編】家族PCは「ファミリーセーフティ」で管理
家族で1台のパソコンを使うなら、アカウントを分けて管理するのが鉄則です。
- 設定方法:「設定」>「アカウント」>「家族とその他のユーザー」から「家族のメンバーを追加」を選び、お子様用のMicrosoftアカウントを作成・追加します。
- Webサイトをフィルタリング:Microsoftの管理サイト「ファミリーセーフティ」から、お子様のアカウントに対して不適切なWebサイトの閲覧をブロックできます。
- 時間制限とアプリ制限:パソコンの利用時間帯や、特定のアプリ・ゲームの利用時間を曜日ごとに細かく設定できます。
- 普段使いは「標準ユーザー」で:お子様だけでなく、大人も普段使うアカウントは「標準ユーザー」にしましょう。ウイルスなどが勝手に重要な設定を変更するのを防げます。
【家庭内ネットワーク編】家の”玄関”を守る設定
家のインターネットの入り口であるWi-Fiルーターや、見落としがちなIoT機器のセキュリティも重要です。
【バッファロー製ルーター編】Wi-Fiのセキュリティ強化
多くの方が使っているバッファロー製ルーターの基本的な設定見直しポイントです。
- 設定画面にアクセス:ブラウザのアドレスバーに
192.168.11.1
と入力して設定画面を開きます。(機種により異なる場合があります) - 管理者パスワードを変更する:初期設定のユーザー名
admin
、パスワードpassword
のままは非常に危険です。「詳細設定」>「管理」>「システム設定」などから、必ず独自のパスワードに変更してください。 - Wi-Fiの暗号化を強化する:「詳細設定」>「無線設定」>「基本」などで、暗号化方式が
WPA2/WPA3-personal
など、強度の高いものになっているか確認しましょう。古いWEP
は絶対に使用しないでください。
【盲点かも?】ネットワークカメラやスマートテレビの危険
ペットの見守りカメラやスマートテレビなどもインターネットに繋がっています。乗っ取られると、盗撮や盗聴、他の機器への攻撃の踏み台にされる危険があります。
- 初期パスワードは必ず変更!:これが最も重要です。多くの機器が簡単な初期パスワード(例:admin/admin)で出荷されています。説明書に従い、すぐに複雑なパスワードに変更しましょう。
- ファームウェアを更新する:ルーターと同様に、これらの機器にもソフトウェアがあります。メーカーのサイトを定期的に確認し、ファームウェアを最新の状態に保ちましょう。
- 信頼できるメーカーの製品を選ぶ:安価すぎる無名メーカーの製品は、セキュリティが脆弱だったり、アップデートが提供されなかったりする場合があります。信頼できるメーカーの製品を選びましょう。
まとめ:できることから始めて、家族の安全なデジタルライフを!
少し項目が多く感じたかもしれませんが、一つひとつは決して難しい作業ではありません。
まずは「パスワードの見直し」と「ソフトウェアの自動アップデート設定」だけでも、大きな一歩です。この記事をブックマークして、時間のある時にご家族のデバイスを一つずつチェックしてみてください。
定期的な見直しで、家族みんなの安全なデジタルライフを守りましょう!
※参考にされる場合は自己責任でお願いします。