Web制作会社やフリーランスのWebディレクター、デザイナー、エンジニアの方はクライアントからWebサイト制作依頼を受けることがあると思います。私は過去15年以上Web制作をやっており今も現役でやってますが、クライアントからWebサイト制作依頼を受けた際、事前に確認した方が良い確認事項をご紹介します。
過去に「見積金額公開!Web制作会社エンジニアが考えるリアル見積単価と算出方法」をご紹介しましたが見積を出すうえで必要な確認事項も含まれてます。
Webサイトに掲載するテキスト情報
Webサイトを制作するうえでサイトに掲載するテキスト情報は必要です。企業サイトであれば、沿革、事業内容、社長挨拶等の他、お知らせや商品等様々あります。
そのテキスト情報がクライアント側で用意されているまたは用意してもらえるのであれば良いのですが、用意されていない場合もあります。もし用意されていない場合、コピーライターやり取材が必要になるケースがありますので事前に確認しておく必要があります。
Webサイトに掲載する写真や画像
掲載する写真や画像が無くてもWebサイトは出来ますが、写真や画像があるのと無いのではイメージの伝わり方が全然違います。やはり必要最低限、掲載する写真や画像は必要かと考えられますので掲載する写真や画像素材があるのか確認しましょう。
掲載する写真や画像が無い場合、写真素材を購入したり、カメラマンに撮影してもらったり、イラスト作成が必要になるケースがあります。いずれも別途費用が掛かりますのであわせて確認しましょう。
Webサイトの公開用ドメイン(URL)とドメイン管理サービス情報
Webサイトを作っても公開するドメインが無いと公開出来ません。企業からの依頼であれば基本的に公開用ドメイン(URL)が無いということはありませんが、企業のドメインでは無く別ドメインで公開するケースもありますので事前に確認する必要があります。
また、公開用ドメインがあっても制作側で公開する場合ドメイン管理サービス(ムームードメイン、お名前ドットコム等)も必要なるケースがありますので必要であれば事前に確認しましょう。
Webサイト公開用Webサーバーとテスト公開用Webサーバー
公開用ドメイン(URL)同様にWebサイトを公開するWebサーバーが無いと公開できません。無い場合は制作側で新たにホスティング会社と契約する必要があります。また公開用のWebサーバーがあってもCMSを導入したりする必要があるとWebサーバーの仕様(DBの有無やPHP等のバージョン)を事前に把握しておく必要があります。把握しておかないと自分がもってるWebサーバーでサイト制作をして、いざ本番公開用WebサーバーでCMSが動かないってこともありますので確認しましょう。
また、本番公開前の制作過程でWebサイト事前にする環境も必要になります。自分でもってるWebサーバーを使用するので必要ありませんが、公開後のWebサイトの管理・運用も長期的に行うようであれば別途テスト環境も用意する必要があるのでクライアントに用意してもらえるのか、または公開用Webサーバーにテスト環境を作れるのか事前に確認しましょう。
CMS導入の有無
Webサイトによっては会社のお知らせや商品情報の追加等、公開後も更新するケースが多々あります。Webサイトの更新を制作側に任せて貰えるのであればよいですが、お知らせ情報等はタイムリーにクライアント側で更新したい等の要望があるのでその場合、Webサイトのどの個所にCMSを入れる必要があるのか確認しましょう。あわせて、クライアント企業にWebや情報系の部門の人材がいるのかも確認しておくと、Webサイト更新の説明やマニュアル作成に役立ちます。
アクセス解析
Webサイト公開後のアクセス状況の解析のためGoogleアナリティクスは入れた方が良いので、一応導入の必要性と既存で使用しているアクセス解析用のタグがあるのか確認しましょう。
Webサイト公開日
公開日にあわせて制作スケジュールを組み立てる必要があるので事前に確認しましょう。
Webサイト制作予算感
クライアント側でWebサイト制作に掛けれる予算感が事前に教えて貰える状況であれば確認しましょう。教えて貰えればクライアントの要望と元々の予算感が合わないケースがあったりしても、予算感にあわせた制作案も出すことができます。
基本的には教えて貰えないケースの方が多く、まずは見積を出してからってところが多い様に思います。
その他
クライアント担当者のWebやデザインに対する理解度や決済者かどうか等、その他色々ありますが、ケースバイケースで事前に確認する内容は変わってきます。
ただ、私が今まで関わってきた案件のどのケースにも言えることは少しでも確認した方が良いと思ったことはどんな些細なことでも確認した方が良いということですかね。
※仕事で流用される場合は自己責任でお願いします。