Webサイトを訪れた際、ページの読み込みに時間がかかると、ユーザーの離脱率が高まる可能性があります。しかし、この待ち時間を有効活用して、訪問者に企業のロゴやブランドイメージを印象付けることができれば、ブランド認知度の向上につながります。
この記事では、Webページのリソースがすべて読み込まれるまで中央にロゴ画像を表示し、読み込み完了後に本来のページを表示させる方法について、HTML、CSS、JavaScriptを用いた具体的なコード記述とともに解説します。
メリット
- ユーザー体験の向上:
読み込み中にロゴを表示することで、ユーザーはページがただ待機状態であると感じることなく、ブランドのイメージを受け取ることができます。 - ブランド認知度の向上:
ロゴやブランドカラーを用いることで、訪問者の記憶に残りやすくなり、ブランド認知度が向上します。 - 技術的な信頼感の醸成:
スムーズなページ遷移やローディング画面のデザインは、サイトの技術的な信頼感を高める効果があります。
コードの説明や具体的な記述
HTMLコード
このコードでは、#loading 要素にロゴ画像を配置し、ページのコンテンツは #content 要素内に配置します。
<div id="loading">
<img src="https://dad-union.com/wp-content/uploads/2023/06/logo2.jpg" alt="ロゴ画像">
</div>
<div id="content" style="display: none;">
<!-- ここにWebページのコンテンツを配置 -->
<h1>Webページ読み込み待ち時間にロゴを表示させてます</h1>
<!-- コンテンツの終わり -->
</div>
CSSコード
CSSの transition プロパティを使って、コンテンツの表示が滑らかになるようにしています。
<style>
body {
font-size: 16px;
text-align: center;
margin: 0;
}
h1{
text-align: center;
font-size: 20px;
padding: 40px 0;
line-height: 1.8em;
}
#loading {
position: fixed;
top: 0;
left: 0;
width: 100%;
height: 100%;
background-color: white;
display: flex;
justify-content: center;
align-items: center;
z-index: 9999;
text-align: center;
}
#loading img{
width: 200px;
margin: 0 auto;
}
#content {
opacity: 0;
transition: opacity 0.5s ease;
}
</style>
JavaScriptコード
JavaScriptの addEventListener で load し、ページのすべてのリソースが読み込まれたら #loading 要素を非表示にし、#content 要素を表示させます。
<script>
window.addEventListener('load', function() {
document.getElementById('content').style.display = 'block';
setTimeout(function() {
document.getElementById('content').style.opacity = 1;
document.getElementById('loading').style.display = 'none';
}, 1200); // 少し遅延させてから透明度を変更
});
</script>
Webページ読み込み待ち時間にロゴを表示するデモページ
上記を実装した内容は以下のデモページから確認できます。
注意点
- ロゴ画像の最適化:
ロゴ画像はできるだけ軽量化することが重要です。画像が重いとローディング画面自体の表示に時間がかかり、逆効果となります。 - アクセシビリティの確保:
ローディング画面の表示時間が長くなると、視覚障害を持つユーザーがページの読み込み状況を把握しにくくなる可能性があります。適切なタイミングでローディング画面を非表示にすることが大切です。 - ブラウザの互換性:
使用するCSSプロパティやJavaScriptの機能がすべてのブラウザでサポートされているか確認し、必要に応じてポリフィルや代替手段を検討してください。
まとめ
Webページの読み込み中にロゴ画像を表示することは、ユーザー体験の向上やブランド認知度の向上に効果的な手段です。
HTML、CSS、JavaScriptを適切に組み合わせることで、スムーズで印象的なローディング画面を実装することが可能です。
注意点を押さえつつ、自社のWebサイトにもこのテクニックを取り入れてみてはいかがでしょうか。
※流用される場合は自己責任でお願いします。
デモページheadタグ内のGoogleアナリティクスタグは流用しないで下さい。