YouTube動画をウェブページの背景として再生させる方法は、視覚的なインパクトを与える手段として非常に魅力的です。
この記事では、YouTube APIを活用して、ページ背景に動画を埋め込む方法について詳細に解説します。
HTML、CSS、JavaScriptを使って実現する具体的なコード例を紹介しますので、初心者エンジニアの方にもわかりやすい内容になっています。
準備するもの
このプロジェクトを始める前に以下の準備を行いましょう:
- HTML、CSS、JavaScriptの基本的な知識
- 最新のブラウザ(Google ChromeやFirefoxなど)
- インターネット接続(YouTube APIを利用するため)
では、実際の実装に移ります。
YouTube動画をページ背景で再生表示するCSS記述
まず、YouTube動画を背景に表示するためのスタイルを設定します。CSSの記述例を以下に示します。このCSSコードでは、背景のサイズや位置を指定し、動画を画面全体に表示するようにしています。
背景にYouTube動画を表示するエリア(#youtube-area)、Loading表示エリア(#loading)、ヘッダーエリア(#header)背景にローディング画像(loading.jpg)のCSS記述です。
<style>
* {
padding: 0;
margin: 0;
}
body {
font-size: 14px;
text-align: center;
line-height: 2em;
}
#header{
position: relative;
height: 100vh;
text-align: center;
color: #fff;
background: url("loading.jpg") no-repeat;
background-size: cover;
}
#loading {
position: absolute;
top: 50%;
left: 50%;
transform: translate(-50%, -50%);
font-weight: bold;
font-size: 30px;
}
#loading.disappear{
display: none;
}
/* YouTube表示エリア */
#youtube-area{
position: absolute;
z-index: 1;
top: 0;
right:0;
left:0;
bottom:0;
overflow: hidden;
opacity: 0;
}
#youtube-area.appear {
animation-name:pageanimetuika;
animation-duration:.6s;
animation-fill-mode:forwards;
}
@keyframes pageanimetuika{
0% {
opacity: 0;
}
100% {
opacity: 1;
}
}
#youtube {
position: absolute;
top: 50%;
left: 50%;
transform: translate(-50%, -50%);
width: 178vh;
height: 56vw;
min-height: 100%;
min-width: 100%;
}
/*YouTubeクリック防止マスクエリア*/
#youtube-mask{
position: absolute;
z-index: 2;
top:0;
width:100%;
height: 100%;
}
h1{
position:absolute;
z-index: 2;
top: 50%;
left: 50%;
transform: translateY(-50%) translateX(-50%);
color:#000;
text-align: center;
font-size: 30px;
}
.honbun{
font-size: 30px;
padding: 100px 0;
}
</style>
YouTube動画をページ背景で再生表示するHTML記述
次に、HTMLの記述例を見ていきましょう。YouTube動画を背景として表示するためのエリア(id="youtube-area"
)やローディング表示エリア(id="loading"
)を用意します。
<header id="header">
<div id="loading">Loading…</div>
<div id="youtube-area">
<h1>Youtube動画を背景で再生してます</h1>
<div id="youtube"></div><!--YouTube表示エリア-->
<div id="youtube-mask"></div><!--YouTubeクリック防止マスクエリア-->
</div>
</header>
<div class="honbun">
ココ以降にコンテンツ内容を入れます。
</div>
YouTube APIを使ってYouTube動画をページ背景で再生表示するJavaScriptの記述
まず、jquery-3.4.1.min.jsファイルを読み込みます。
ここでは、YouTube APIを使用して背景動画を制御するためのJavaScriptコードを示します。jQueryも併用して、ローディング画面の切り替えや動画の初期設定を行います。
「~ YT.Player(‘YouTube動画を表示させたいタグID’,{オプション}) ~」を記述します。オプションではYouTube動画を再生するための自動再生、プレイヤーボタンの表示等のYouTube APIの設定を行います。
<script src="jquery-3.4.1.min.js"></script>
<script>
//ローディング画面
$(window).on('load',function(){
$("#youtube-area").addClass('appear');
$("#loading").addClass('disappear');
});
//YouTube API
var tag = document.createElement('script');
tag.src = "https://www.youtube.com/iframe_api";
var firstScriptTag = document.getElementsByTagName('script')[0];
firstScriptTag.parentNode.insertBefore(tag, firstScriptTag);
var ytPlayer;
function onYouTubeIframeAPIReady() {
ytPlayer = new YT.Player('youtube', {//動画を表示させたいタグID指定
videoId: 'P7Od94ikeoI',//動画のアドレスの指定
playerVars: {
playsinline: 1,// インライン再生を行う
autoplay:1,//自動再生を行う
fs:0,//全画面表示ボタンを表示しない
rel: 0,// 再生中の動画と同じチャンネルの関連動画を表示
controls: 0,// プレーヤー コントロールを表示しない
modestbranding: 1, // YouTubeロゴの非表示
iv_load_policy: 3, // アノテーションの非表示
start:30,
},
events: {
'onReady': onPlayerReady,
'onStateChange': onPlayerStateChange
}
});
}
//ミュートにして再生
function onPlayerReady(event) {
event.target.mute();
event.target.playVideo();
}
//YouTubeループ設定
function onPlayerStateChange(event) {
if (event.data == YT.PlayerState.ENDED) {
event.target.playVideo();
}
}
</script>
YouTube動画を背景で再生表示するデモページ
この記事で紹介したコードをもとに作成したデモページをご覧ください。以下のリンクをクリックすると、実際に動作するページをご確認いただけます。
YouTube動画を背景で再生表示するデモページ
※初めの数秒は左上に動画のタイトルと右下にYouTubeロゴが表示されます。これも非表示にしたいですが方法が見つかりませんでした。
ソース元:YouTubeを使って、画面全体に背景動画を流す
まとめ
今回の記事では、YouTube APIを使用して、YouTube動画をページの背景として再生する方法を解説しました。この記事を参考に、独自のスタイルや設定を追加して、より魅力的なウェブページを作成してみてください。初心者の方でもわかりやすいように構成していますので、ぜひ実践してみてください。
※流用される場合は自己責任でお願いします。
デモページheadタグ内のGoogleアナリティクスタグは流用しないで下さい。