FreeBSDを使っているエンジニアの皆さん、こんにちは!今回はディレクトリを再帰的にコピーする方法について詳しく解説します。
この記事を読むことで、ファイルやディレクトリのバックアップを取る方法がわかるようになるでしょう。
はじめに
ディレクトリをコピーすることは、ファイル管理やバックアップ作成において非常に一般的な操作です。しかし、ディレクトリの中にはさまざまなサブディレクトリやファイルが含まれていることが多く、これらを一つひとつ手作業でコピーするのは大変な労力です。そこで便利なのが「再帰的コピー」です。
再帰的コピーとは、指定したディレクトリだけでなく、その中に含まれるすべてのサブディレクトリとファイルも一緒にコピーする方法です。これにより、ディレクトリ構造をそのまま保持しながら、簡単にコピーを作成することができます。
cpコマンドの基本
FreeBSDでディレクトリをコピーするためには、cp コマンドを使用します。cp は「copy」の略で、ファイルやディレクトリをコピーするための基本的なコマンドです。cp コマンドの基本的な使い方は以下の通りです。
cp [オプション] [元のファイルまたはディレクトリ] [コピー先のファイルまたはディレクトリ]
再帰的コピー
ディレクトリを再帰的にコピーするには、cp コマンドに -R オプション(または -r オプション)を付けます。これにより、指定したディレクトリだけでなく、その中に含まれるすべてのサブディレクトリとファイルもコピーされます。例えば、/home/user/documents ディレクトリを /home/user/backup にコピーしたい場合、以下のようにコマンドを実行します。
cp -R /home/user/documents /home/user/backup
このコマンドは、documents ディレクトリとその中の全てのサブディレクトリとファイルを backup ディレクトリにコピーします。もし backup ディレクトリが存在しない場合は、このコマンドによって新たに作成されます。
属性を保持しながらコピー
ファイルやディレクトリの属性(パーミッション、所有者、タイムスタンプなど)をそのまま保持しながらコピーしたい場合は、-p オプションを追加します。これにより、コピーされたファイルやディレクトリは元の属性を維持したままになります。例えば、先ほどの例に -p オプションを追加してみましょう。
cp -Rp /home/user/documents /home/user/backup
このコマンドは、documents ディレクトリとその中の全てのサブディレクトリとファイルを backup ディレクトリに再帰的にコピーし、それらの属性もそのまま保持します。
まとめ
FreeBSDでディレクトリを再帰的にコピーする方法は、cp コマンドに -R(または -r)オプションを付けることです。さらに、ファイルやディレクトリの属性を保持したい場合は、-p オプションも併用します。これらのコマンドを使いこなすことで、効率的にファイル管理やバックアップ作成が行えるようになるでしょう。
※流用される場合は自己責任でお願いします。