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DNSレコードを確認する方法まとめ|ドメイン管理画面以外でチェックする実用ガイド

Webサイトを運用していると、「DNSレコードが正しく設定されているか確認したい」と思う場面があります。
しかし、ドメインのDNS管理画面に入らなくても、実は現在有効になっているDNS情報を簡単に確認できます。

この記事では、ドメイン管理画面以外でDNSレコードを確認する実用的な方法をわかりやすく紹介します。
Aレコード・TXTレコード(SPF, Google認証)・CNAME・MXなど、あらゆるDNS情報を一目でチェックできるようになります。

1. DNSレコードとは?

DNSレコード(DNS Record)とは、ドメイン名とサーバー情報を結びつける設定情報のことです。
たとえば「example.com」を開いたときに、どのサーバー(IPアドレス)へ接続するかをDNSが教えてくれます。

  • Aレコード:ドメインとサーバーIPを紐づける
  • CNAMEレコード:別のドメイン名を参照させる
  • TXTレコード:SPFやGoogle認証などのテキスト情報を格納
  • MXレコード:メールサーバー情報を指定

これらはWebやメールの安定稼働に欠かせない設定であり、誤設定すると「サイトが開かない」「メールが届かない」といったトラブルに直結します。

2. Webブラウザで簡単にDNSレコードを確認できる無料ツール

専門知識がなくても、Web上の無料ツールでDNS情報を簡単に調べられます。
ここでは実用的で信頼性の高い4つのサイトを紹介します。

① MXToolbox(世界中の管理者が愛用)

https://mxtoolbox.com/

DNS・メール・SPFなどを包括的にチェックできる定番ツールです。
ドメイン名を入力して「DNS Lookup」や「TXT Lookup」を選択するだけで、詳細なDNS情報が一覧で表示されます。

② DNS Checker(伝播状況も見られる)

https://dnschecker.org/

世界中のDNSサーバーでどのように解決されているかを可視化できます。
DNS変更後の反映状況(プロパゲーション)確認にも最適です。

③ Google Toolbox DIG(Google公式ツール)

https://toolbox.googleapps.com/apps/dig/

Googleが提供する公式DNS確認ツールです。信頼性が高く、TXTレコードやSPF確認にも最適です。

④ What’s My DNS

https://whatsmydns.net/

地図表示でDNSの世界的な反映状況を確認できます。グローバルなチェックに向いています。

3. ターミナルやコマンドプロンプトで確認する方法

開発者やサーバー管理者向けに、より直接的な方法も紹介します。

Windowsでの確認方法(nslookup)

nslookup dad-union.com
nslookup dev.dad-union.com
nslookup -type=txt dad-union.com
nslookup -type=txt dad-union.com 8.8.8.8

「-type=txt」を指定すると、SPFやGoogle認証などのTXTレコードも確認できます。
最後に「8.8.8.8」を付けると、Google Public DNSを使って確認できます。

Mac / Linuxでの確認方法(dig)

dig dad-union.com
dig dev.dad-union.com
dig txt dad-union.com
dig @8.8.8.8 txt dad-union.com

@8.8.8.8 はGoogleの公開DNSを指定しています。
この方法なら、現時点での実際のレコード状態を正確に取得できます。

4. SPF・DMARCなどメール系レコードをチェックするツール

メール送信設定(SPF, DKIM, DMARC)もDNSに登録されています。
以下の専用ツールを使えば、設定の整合性を自動で確認できます。

5. 確認時の注意点

  • DNS反映待ち(TTL):変更してから最大72時間ほど古い情報が表示されることがあります。
  • 端末やISPのキャッシュ:パソコンやルーターが古いDNSを保持している場合があります。
  • 地域差:海外DNSではまだ反映されていないケースもあります。→ DNS Checkerで確認。

6. まとめ:DNS管理画面に入らなくても「今の設定」は確認できる

DNSの設定確認は、ドメイン管理画面に入らなくても外部から簡単に行えます。
A・TXT・CNAME・MXなどのレコードをチェックしておけば、
SSL証明書の発行やメール設定トラブルの原因特定もスムーズです。

おすすめの組み合わせ確認方法

  1. Webでの簡易確認 → MXToolbox または Google Toolbox DIG
  2. 詳細確認 → nslookup または dig コマンド
  3. 世界的な反映チェック → dnschecker.org

DNSはWebやメールの基盤です。
日常的にチェックできるようになれば、トラブル対応も早くなります。

初心者からエンジニアまで活用できる内容です。
ブックマークしておくと、ドメイン設定変更時やSSL更新時に役立ちます。

 
※参考にされる場合は自己責任でお願いします。

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