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デジタル時代のWebデザイン: 解像度の理解からツール選択まで

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Webページのコーディングにおいて、解像度(DPI)やピクセル(PX)の考え方、さらには異なるデバイス(PC:Windows・Mac、スマートフォン:iPhone・Android)でのWebページの表示方法と、デザインデータ(Photoshop、Illustrator、XD、Figmaなど)からWebページをコーディングする際のそれぞれのツールの特徴、メリット、デメリットを詳しく見ていきましょう。

解像度(DPI)とは

定義: DPI(Dots Per Inch)は、1インチあたりのドット(ピクセル)の数を表します。主に印刷物で使われ、画像の鮮明さを示す指標です。

WebとDPI: Webデザインでは、通常、72dpiや96dpiが標準とされますが、ディスプレイの解像度が高くなるにつれて、より高いDPIを考慮する必要があります。

解像度をピクセルで考える場合

ピクセル(PX): デジタルデザインやWebデザインでは、解像度はピクセル単位で考えます。ピクセルは画面上の最小単位です。

関係: DPIが高いほど、同じピクセル数でもより鮮明な画像になります。しかし、Web上ではDPIよりもピクセル寸法が重要です。

PC画面でのWebデザイン

Windows

多くのWindowsデバイスでは96dpiが一般的。Webデザインでは一般的に1920px幅を基準にします。

Mac

MacはRetinaディスプレイを採用しており、解像度が高いため、Webデザインでは倍の解像度を考慮する必要があります。

Macの場合の一般的な解像度

  • 一般的な解像度:
    Macのディスプレイは、モデルによって異なりますが、一例として、例えば、1440pxのMacBookでは、実際のデザイン解像度は2880pxになります。27インチのiMacは5120 x 2880ピクセルの解像度を持っています。
  • Webデザインでの考慮:
    Webデザインでは、この高解像度を考慮して、画像や要素はより大きなサイズで準備し、CSSのメディアクエリを使って適切な解像度のディスプレイに適合するように調整します。

スマートフォン画面でのWebデザイン

iPhone

Retinaディスプレイを採用。デザイン時には、実際の解像度の2倍または3倍のサイズを考慮する必要があります。

iPhoneの場合の解像度(例:iPhone 14)

  • iPhone 14の解像度:
    iPhone 14の標準モデルの解像度は2532 x 1170ピクセルです。
  • Webデザイン時のPX幅:
    Retinaディスプレイを考慮すると、デザインでは実際のピクセル数の2倍の解像度、つまり5064 x 2340ピクセルでデザインすることが理想的です。しかし、この大きさの全体をデザインする必要はなく、主要なコンテンツや画像を高解像度で準備することが重要です。

Android

デバイスによって解像度が異なるため、柔軟なデザインが必要。一般的には中解像度(mdpi)のサイズを基準にし、hdpi、xhdpi、xxhdpiなどの倍率でスケールアップします。

Androidの場合の解像度(例:Google Pixel 7)

  • Google Pixel 7の解像度:
    Google Pixel 7の解像度は2400 x 1080ピクセルです。
  • Webデザイン時のpx幅:
    Androidデバイスでは解像度が異なる可能性があるため、一般的には中解像度(mdpi)を基準にデザインし、それを倍率(hdpi、xhdpi、xxhdpiなど)でスケーリングします。Pixel 7の場合、画像や要素は2400 x 1080ピクセルで準備し、必要に応じてスケーリングします。

デザインデータからWebページへのコーディング

ツール選択

Webページのデザインとコーディングに関して、使用するツールの選択はプロジェクトの成果に大きく影響します。代表的なツールにはPhotoshop、Illustrator、Adobe XD、Figmaなどがあります。それぞれのツールの特徴、メリット、デメリットを詳しく見ていきましょう。

Photoshop

メリット:

  • 強力な画像編集機能を備えており、細かいビジュアルの調整が可能。
  • 広範なプラグインとリソースが利用可能。

デメリット:

  • Webデザインに特化していないため、レイアウトやプロトタイピングの機能が限られている。
  • 比較的重いアプリケーションで、リソースを多く消費する。

Illustrator

メリット:

  • ベクターベースのデザインに最適で、ロゴやアイコン作成に適している。
  • サイズ変更が容易で、高品質なグラフィックスを保持。

デメリット:

  • Webページ全体のデザインやレイアウト作成には向いていない。
  • Photoshopほどの画像編集機能はない。

Adobe XD

メリット:

  • ユーザーインターフェースデザインとプロトタイピングに特化。
  • シームレスなAdobe Creative Cloudの統合。
  • 軽量で、使いやすいインターフェース。

デメリット:

  • PhotoshopやIllustratorほどの詳細な画像編集機能はない。
  • 他のツールと比べて機能が限られる場合がある。

Figma

メリット:

  • Webベースでアクセス可能、チームでのコラボレーションが容易。
  • 高度なプロトタイピングとアニメーション機能。
  • リアルタイムでのフィードバックと共同作業が可能。

デメリット:

  • オフラインでの作業が限られる。
  • PhotoshopやIllustratorほどの高度な画像編集機能はない。

ツールの選択はプロジェクトの要件、チームのスキル、および作業の種類によって異なります。PhotoshopやIllustratorは画像編集やベクターベースのグラフィックに適していますが、Webデザイン全体のレイアウトやプロトタイピングにはXDやFigmaのような専用ツールが適しています。

解像度の調整

各デバイスの解像度に合わせてデザインを調整。特に高解像度ディスプレイには注意が必要です。

レスポンシブデザイン

異なるデバイスや画面サイズに適応するデザインを心がけます。

アセットの準備

画像やアイコンなどのアセットは、必要に応じて複数の解像度で準備します。

コーディング時の注意

ピクセル完璧を目指すと時間がかかるため、柔軟な対応と実装上の制約を理解しておくことが重要です。

結論

Mac、iPhone、Androidの各デバイスにおいて、解像度はWebデザインの重要な要素です。これらのデバイスの解像度を理解し、適切なサイズとテクニックでデザインを行うことで、より良いユーザー体験を提供できます。特に高解像度のディスプレイでは、画像や要素を適切なサイズで準備することが重要です。

 
※参考にされる場合は自己責任でお願いします。