スマートフォンやタブレットを使っていると、たまに「再起動してください」と表示されることがあります。また、トラブルが発生したときには「とりあえず再起動してみて」と勧められることも多いでしょう。
しかし、アップデートもしていて、異常も見られないときに、わざわざ再起動する必要があるのでしょうか?
本記事では、スマホやタブレットの再起動の必要性、メリット・デメリット、各端末の再起動方法まで、初心者にもわかりやすく徹底解説します
再起動とは
再起動とは、電源を一度切って再度入れ直す操作のことです。
スマホやタブレットの動作中のプロセスやアプリ、キャッシュなどが一旦すべて停止し、再び初期状態で起動します。これはパソコンでいうところの「シャットダウンしてから再起動する」操作と同じ意味を持ちます。
再起動の重要性
スマホやタブレットは小型のコンピューターです。
長時間使用し続けるとメモリの消費、キャッシュの蓄積、バックグラウンドで動作しているアプリなどが原因で、動作が不安定になることがあります。これらのリソースを一旦クリアし、スムーズな動作を取り戻すために再起動は非常に重要です。
なぜ必要なのか
- メモリの最適化:
使われなくなったアプリや一時データを解放し、動作を軽くします。 - アプリの挙動改善:
バックグラウンドで暴走しているアプリの動作をリセットできます。 - 通信機能の復旧:
Wi-FiやBluetooth、モバイル通信が不安定な時も再起動で改善される場合があります。 - セキュリティ面のリフレッシュ:
再起動によりシステムやアプリが正常な状態に戻り、不正な動作を排除する効果もあります。 - バッテリーの最適化:
バッテリー消費が激しくなったときも、再起動で改善されることがあります。
メリット、デメリット
再起動のメリット
- 動作が軽快になる
- 不具合の原因を簡単にリセットできる
- 電波や通信が安定する
- バッテリーの持ちが良くなる
- セキュリティが保たれる
再起動のデメリット
- 再起動中は端末が使えない(数十秒~1分程度)
- アプリやブラウザの履歴がリセットされることがある
- 保存していないデータは消失の恐れがある(作業中に再起動した場合)
各端末やOS毎の再起動方法
iPhoneの再起動方法
- Face ID搭載モデル(iPhone X以降):
サイドボタンと音量ボタン(どちらでも可)を同時に長押し→スライドで電源オフ→再度サイドボタン長押しで電源オン - ホームボタン搭載モデル(iPhone 8以前):
上部またはサイドボタン長押し→スライドで電源オフ→再度ボタン長押しで電源オン
Androidスマホの再起動方法
- 機種によって異なるが、一般的には電源ボタン長押し→表示されたメニューから「再起動」または「電源を切る」を選択
- 一部の機種では、音量ボタンと電源ボタンを同時に長押しする必要がある
iPadの再起動方法
- Face ID搭載モデル:
トップボタンと音量ボタンを同時に長押し→スライドで電源オフ→トップボタンを長押しで再起動 - ホームボタン搭載モデル:
トップボタンを長押し→スライドで電源オフ→再度長押しで再起動
注意点
- 作業中のデータは保存してから再起動を行いましょう。
- 再起動で改善しない問題はOSやアプリの不具合が原因かもしれません。
- 頻繁に再起動する必要はありません。週に1回〜2週間に1回の頻度で十分です。
- アップデート後は一度再起動することで、更新内容が正しく反映されやすくなります。
まとめ
スマートフォンやタブレットは非常に高性能なデバイスであり、日常生活に欠かせない存在となっています。
何もトラブルがないように見えても、見えないところでリソースが消費されていたり、キャッシュが溜まっていたりします。そんなとき、再起動は簡単かつ効果的なメンテナンス手段です。大きなトラブルになる前に、定期的に再起動を行う習慣をつけることで、快適なモバイルライフを維持することができます。
特に、動作が重く感じる、電波が不安定、アプリが突然終了するなどの軽度な不具合が見られたときには、まず再起動を試してみましょう。わずか1分の操作が、快適さを取り戻す鍵になるかもしれません。
再起動は「魔法のリセットボタン」ではありませんが、日常的なメンテナンスとしては非常に効果的です。
これを読んだあなたも、今一度、端末を再起動してみてはいかがでしょうか?
※参考にされる場合は自己責任でお願いします。