PHP

今更聞けないPHPとは何か?初心者でもわかるPHP入門ガイド

Webサイトやブログ、ショッピングサイトなど、日々使っているインターネットサービスの多くがPHPというプログラミング言語で作られていることをご存じでしょうか?
本記事では、「PHPって聞いたことはあるけどよく知らない」という方のために、PHPとは何か、なぜ使われているのか、どうやって学ぶのかを初心者にもわかりやすく解説していきます。

PHPとは

PHP(ピー・エイチ・ピー)とは「Hypertext Preprocessor」の略で、主にWebサーバー上で動作するサーバーサイドのスクリプト言語です。
HTMLに埋め込んで使用することで、動的なWebページを作成することができます。たとえば、ユーザーごとに表示内容を変えたり、フォームから送られてきた情報を処理したりといったことが可能になります。

PHPの歴史

PHPは1994年、デンマーク系カナダ人プログラマーのRasmus Lerdorf氏によって開発されました。当初は「Personal Home Page Tools」という名前で、自分のホームページのアクセスログを管理するために作られました。
その後、機能が拡張され、1997年にPHP 3が登場し、多くの開発者に支持されるようになりました。現在ではバージョン8.x系が主流で、高速で安全なコードが書けるよう改良が重ねられています。

PHPで何が出来るの?

  • お問い合わせフォームの作成
  • ログイン機能の実装
  • ショッピングカートの構築
  • 会員制サイトの開発
  • CMS(コンテンツ管理システム)の構築(例:WordPress)
  • APIの作成
  • メール送信処理
  • データベースと連携したデータの登録・検索・更新・削除

PHPコードサンプル

ここでは、簡単なPHPコードの例を紹介します。

<?php
// 「Hello, World!」と表示する
echo "Hello, World!";
?>

このコードを .php という拡張子のファイルで保存し、Webサーバーで実行すると「Hello, World!」と表示されます。

フォームデータの受け取り例

<form method="post" action="sample.php">
<input type="text" name="name">
<input type="submit" value="送信">
</form>
<?php
$name = $_POST['name'];
echo "こんにちは、" . htmlspecialchars($name, ENT_QUOTES, 'UTF-8') . "さん!";
?>

学び方

  1. ローカル開発環境を構築する
    XAMPPやMAMPなどを使って、PHPが動作する環境をパソコンに構築します。
  2. 基本文法を学ぶ
    変数、配列、条件分岐、ループ、関数、クラスなどPHPの基本構文を学びましょう。
  3. 実際にコードを書いてみる
    書籍や学習サイトのサンプルコードを写経(模写)するのも効果的です。
  4. フレームワークを学ぶ
    LaravelなどのPHPフレームワークに挑戦することで、より実践的なスキルが身につきます。
  5. オープンソースプロジェクトを覗く
    GitHub上のPHPプロジェクトを見ることで、実務で使われている書き方や構成が学べます。

PHPを習得したエンジニアの現実:難易度・需要・将来性・年収相場

習得の難易度と期間

PHPは比較的学びやすい言語として知られています。HTMLと併用しやすく、初心者が最初に取り組むサーバーサイド言語としても人気です。
本格的なWebアプリケーションの構築を目指す場合でも、基本的な構文や概念を理解するのに必要な期間は1〜3ヶ月程度が目安です。
一方で、実務レベルではフレームワーク(Laravelなど)の理解やセキュリティ対策、保守性の高いコードの書き方も求められます。

PHPエンジニアの需要

「PHPは古い」という意見もありますが、現在でも国内外の多くのWebサイトやシステムに使われている現役の言語です。
特に日本では、WordPressの普及によりPHPの需要が継続して高く、中小企業から大手企業、自治体案件などでも活用されています。
また、既存のPHP資産の保守や改修案件も多いため、転職市場・フリーランス市場ともに安定した案件数があるのが特徴です。

PHPエンジニアの将来性

PHPは長年利用され続けている安定性の高い言語であり、今後も一定の需要が継続することが予想されます。特に次のような将来性が考えられます:

  • 既存のPHPシステムの保守・運用が必須なプロジェクトが多い
  • LaravelをはじめとしたモダンなPHPフレームワークによる新規開発も一定数ある
  • CMS市場(WordPressなど)は依然として拡大傾向
  • PHP × API × JavaScriptといった組み合わせスキルの需要が増加

Web系の開発に関わる予定があるなら、PHPは今後も学ぶ価値のあるスキルといえるでしょう。

PHPエンジニアの年収相場

PHPエンジニアの年収は、スキルや経験、地域、雇用形態により異なりますが、以下が大まかな目安です:

  • 未経験〜1年:年収250万円〜350万円
  • 実務2〜3年:年収400万円〜500万円
  • 5年以上の中堅・上級:年収550万円〜700万円以上
  • フリーランスエンジニア:月収40万円〜80万円以上(案件内容による)

また、LaravelやReactなどの周辺スキル、AWS・Docker・CI/CDといったDevOpsスキルを持つことで、単価や年収が大きく上がる傾向にあります。

まとめ:PHPは今からでも遅くない、実務に強い武器になる

PHPは初学者にも入りやすく、かつ実務でも活用され続けている現場向けのスキルです。単体でのスキル習得にとどまらず、JavaScriptやSQL、サーバー知識と組み合わせることで強力な武器になります。
今後も、PHPを使えるエンジニアには安定したニーズがあるため、Web業界を目指す方には大変おすすめできる言語です。

 
※参考にされる場合は自己責任でお願いします。