「外出中にクライアントから急な修正依頼が来た」「移動中に競合サイトのmetaタグやJSの読み込み順を確認したい」

Webエンジニアやディレクターであれば、PCが開けない環境でもスマホで即座にHTMLソースコードを確認したい場面があるはずです。しかし、スマホのChromeやSafariには標準で「右クリック→ページのソースを表示」が存在しません。

本記事では、スマホ(Android/iPhone)でWebサイトのソースを表示させるための最も効率的な方法を解説します。「view-sourceと入力しても検索されてしまう」というAndroid特有のトラブル解決策もあわせて紹介します。

1. Android (Chrome) の場合:view-sourceスキームを使う

AndroidのChromeブラウザを使用している場合、最も手っ取り早いのはURLスキームを利用する方法です。

手順

  1. ソースを確認したいページを開く。
  2. アドレスバー(URL欄)をタップし、編集モードにする。
  3. URLの先頭に view-source: を追記する。

入力例:
view-source:https://example.com

⚠️ 注意:Pixelや最新Chromeでの「検索されてしまう」問題

URL欄に view-source: を入力した後、キーボードの「確定(実行/Go/→)」ボタンを押してはいけません。

確定ボタンを押すと、Chromeはそれを「検索ワード」と判断し、Google検索結果画面に飛ばされてしまいます。

正解の操作:
入力後にアドレスバーの下にサジェスト(予測候補)として表示される「view-source:…(地球儀アイコンや青文字)」をタップしてください。これでソース画面に遷移します。

2-1. iPhone (Safari) / 全ブラウザ共通:ブックマークレットを使う

iPhoneのSafariでは view-source: スキームが正しく動作しない、または操作が面倒な場合があります。また、Androidでも毎回入力するのが手間な場合は、ブックマークレット(JavaScript)を登録するのがエンジニアとしての最適解です。

登録手順

  1. 任意のページ(今見ているこのページでもOK)をとりあえずブックマークする。
  2. ブックマークの「編集」画面を開く。
  3. タイトルを「ソース表示」などに変更する。
  4. URL欄に入っている文字を全消去し、以下のJavaScriptコードをコピペして保存する。
javascript:location.href='view-source:'+location.href

使い方

ソースを見たいページを開いた状態で、アドレスバーに「ソース表示(登録した名前)」と入力し、ブックマーク候補からその項目をタップします。これで一発でソースコードが表示されます。

2-2. アプリも設定も面倒な場合:オンラインツールを使う

「会社の検証端末だから勝手にアプリを入れられない」「ブックマークレットの登録すら手間」という場合は、Webブラウザ上で完結するソースコード閲覧サービスを使うのが最も手軽です。

おすすめサイト:View Page Source

URLを貼り付けるだけでHTMLソースを取得し、色分け(シンタックスハイライト)して表示してくれる定番の無料ツールです。

使い方

  1. 検証したいページのURLをコピーしておく。
  2. 上記サイトにアクセスする。
  3. 入力欄にURLをペーストし、「View Source」ボタンをタップする。
⚠️ この方法のデメリット(注意点)

このツールは外部サーバーから対象サイトにアクセスする仕組みのため、以下のページは見ることができません。

  • ログインが必要な会員ページ(マイページなど)
  • Basic認証がかかっている開発環境
  • IP制限されている社内ネットワーク

あくまで「一般公開されているページ」の簡易チェック用として活用しましょう。

3. 本格的な検証が必要な場合(DevTools)

上記の方法で見られるのはあくまで「HTMLソース」であり、JavaScriptによって動的に生成されたDOMの状態や、CSSの当たり方、Consoleログまでは確認できません。

もし、レスポンシブ崩れやJSエラーの調査など、より深いデバッグが必要な場合は以下の方法を検討してください。

  • iPhoneの場合:MacとLightning/USB-Cケーブルで接続し、MacのSafariの「開発」メニューからiPhoneを選択してインスペクタを開く。
  • Androidの場合:PCとUSBケーブルで接続し、PC側のChromeで chrome://inspect を開き、端末を選択する(USBデバッグの有効化が必要)。

まとめ

  • Android (Chrome):URLの頭に view-source: をつける。ただし、確定ボタンではなくサジェストをタップすること。
  • iPhone / 頻繁に使う人:javascript:location.href='view-source:'+location.href をブックマーク登録する。

現場での急な対応に備えて、ブックマークレットを一つ仕込んでおくと安心です。

 
※参考にされる場合は自己責任でお願いします。

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